ツーリング途中でアクセルワイヤー切れのトラブルに合いました。新品のスペアを持っていたので、早速交換しました。
用意する物。アクセルワイヤー・10mmスパナ2本・14mmスパナ1本・6mmヘキサゴンレンチ・8mmボックスレンチ・プライヤー・プラスドライバ2種。
シート・タンクの取り外し。
シート・タンクのボルトを6mmヘキサゴンレンチ・8mmボックスレンチを使用し抜きます。燃料コックをOFFにし、ホースクリップをずらしてホースを抜きます。シートを前にずらしシートレールから外し、タンクを外します。
エアクリーナーボックスの取り外し。
サブエアクリーナーを外し、ホースバンド6本を緩めます。ブリーザーホースをエアクリーナーボックスから抜いてエアクリーナーボッスを外します。
ワイヤーの取り外し。
ワイヤーはホルダーに10mmのナットで固定されています。ナットを緩め、ホルダーから外します。画像ではワイヤーは1本ですが、実際は2本有ります。キャブよりワイヤーを取り外します。
14mmのスパナを使いスロットルハウジングからワイヤーをフリーにします。スロットルハウジングを分解しスロットルグリップパイプよりワイヤーを外し、ハウジングから抜き取ります。
ワイヤーの取り付け。
取り外しの逆の手順でスロットルグリップパイプ・キャブレターにワイヤーを取り付けます。ワイヤーホルダー上側が「引き」下側が「戻し」です。取り付け後「遊び」の調整をします。スロットルハウジングを固定し、ハンドルを左右に振って、無理が掛かっていないか・アクセルを回したときに引っかかりが無いか・スムーズに開け締め出来るかを確認してください。もし、スムーズに開閉出来ないときは取り回しを確認・スロットルパイプ・ハンドルを清掃し粘度の低いグリスを塗布してみてください。
スムーズに開閉出来るようならば、エアクリーナーボックス・タンク・シートを取り付け終了です。
作業自体は難しいことでは無いのですが、キャブレターからの脱着は作業スペースが狭く手が入りにくい所ですので、手間取るかもしれません。
付加作業。タンクを取り外すので、ついでにエアクリーナーの状態確認・清掃をしましょう。
出先でアクセルワイヤーが切れたときは・・・
車載工具で作業出来る車種は、戻し側ワイヤーを引き側に転用すると普通に走行が可能です。
NC29の様に車載工具で作業出来ない車種の場合、アイドリング調整のツマミが手の届く所に有る車種は、ツマミをアクセルの代わりにして走行する事が出来ます。スタート時は4,000rpm位に合わせクラッチミート。動き出したらツマミを回して回転を上げます。シフトチェンジは、クラッチを切ると同時にキルスイッチで一旦エンジンをOFF・シフトチェンジ後、クラッチミートと同時にキルスイッチをON(クラッチが繋がるとエンジンは「押し掛け」状態で始動します)。エンジンを始動したままシフトチェンジすると、高回転でクラッチを操作する事になるのでクラッチ・チェーン・ミッションに負担がかかります。停車時はツマミを回して回転を下げクラッチを切ります。車の多い所では十分に車間距離を取って、後続車が来たときは道を譲りましょう。私は今回、約100kmをこの方法で走りました。