キャブレターセッティングに挑戦

Warning

「火気厳禁」:燃料系の作業、ガソリンや揮発・引火性の高い溶剤を使用するため火気厳禁です。

Attention

キャブレター内は細かい部品が多いので、無くさないように。
セッティングする際は、先にオーバーホール・エアクリーナー交換or清掃をする事。

 私のCBRは購入したときからマフラー・HRC SPユニットがはいっており前オーナーがそれに合わせてセッティングしているとの事でした。
 最初はそれでそのまま乗っていたのですが、2,000・3,500・5,000rpmで谷が有りました。さらに、購入後エアクリーナーを清掃しようと開けてみるとなんとクリーナーが有りません。そこでK&Nのクリーナー装着・
キャブO/H&セッティングをする事に。

 シート・タンク・クリーナーボックスの順に取り外し、キャブが出てきます。キャブはさすがにエアクリーナー無しなので汚れが酷くこのままでは「やばいんじゃない?」と思われる状態です。
 アクセル・チョークワイヤー・スロットルセンサーカプラーを取り外しインシュレーターのビスを緩め、後は力任せに引き抜きます。
 キャブを降ろしたらまずパイロットスクリューの開度を確認。ノーマル規定値の2+1/4で有ることを確認します。

 付いていたジェット類を確認すると、MJ 118 / SJ 38でした。ノーマルはMJ 108 / SJ 35です。
 MJは数種類の番手を用意していましたがSJは有りません。今回はMJの変更とパイロットスクリューの調整でセッティングしてみることにしました。

 キャブをOHし組み付けます。


 ここからが大変です。用意したMJを上から順に組み込み一旦キャブ・クリーナーボックス・タンク・シートを車体に載せ実走し確認します。走れる状態にするのにかなりの時間が掛かりますので1日に1つのセッティングを試すことしかできません。(仕事から帰宅し午後のみの作業ですので)このとき黒煙を吹くようであれば明らかに濃いと言うことになります。回転の上昇が滑らかに上がり、黒煙が出ないところまでMJの番手を落としていきます。(空ぶかしではダメです。負荷が掛かってる状態と無負荷ではセッティングが異なります)ある程度MJの番手が決まったら、プラグを新品に交換しまた実走して焼け具合を見ます。私の場合これをやったことで4つのキャブで2つの組み合わせ(1番と4番・2番と3番)でセッティングをとる事が必要と分かりました。(NC29はクリーナーボックスの形状とファンネルの形状から、この組み合わせで取らないとダメみたいです)


 約2ヶ月掛かりやっと出来たセッティングは下記のような物です。
まずノーマル
MJ 108番 SJ 35番 PS 2と1/4もどし
今のセッティング
MJ 1番4番シリンダ 113番 2番3番シリンダ 115番 SJ 38番 PS 1と1/2もどし
 このセッティングで最初にあった谷はほとんどなくなりました。体感的に「パワー出てんじゃない」と思えるレベルまで来ました。

 キャブセッティングは非常に面倒臭い作業です。でも出来上がると何とも言えないくらいうれしい物です。