ここ半年ほど右フロントブレーキの鳴きに悩まされていました。
定番のパッドの側面削り・パッド背面のグリスアップを施しても全く変化無し。パッドを換えても治まらず、疑わしいのはローターのみ。そこでローターを左右入れ替えてみると今度は左から音がします。犯人はローターでした。
使用限界の3.5mmまでは減っていないようでしたので、ローターを軽く研磨する事も考えましたが今回は交換する事にしました。
ローターは新品で1枚23,000円程。左右となると50,000円の出費です。当然そんな予算は有りません。毎度お世話になってるYahooオークションでは7,000円〜15,000円で取引されているようです。で、今回もヤフオクを物色すること数日。なかなか良さそうなのが出品されません。今回はオークションを諦めWebの中古パーツ屋さんより購入しました。
購入したのはVFR400Rの物です。外観上の違いはインナーがCBRのゴールドに対して、VFRはブロンズ。デザインは全く同じ。1500kmしか使用してない物とのことで、ちょっと高めでしたが購入しました。CBR400RRのローターはVFR400R(NC30)と外径・オフセット・取付穴のPCDが同じです。(Activeのカタログに純正パーツの各サイズが掲載されています。Activeのカタログを見る限りではVFR800のローターも使えそうですが、実際はPCDが違うため使用できません。)
交換には当然フロントホイールを外す必要が有ります。車体をリフトアップする前にフロントアクスルボルト・左右フランジボルト・キャリパー固定のボルトを緩めます。キャリパーを外し適当な物で車体からつり下げます。(私はクリーニング屋さんの針金のハンガーをウインカーに引っかけてつり下げています)
次にリフトアップ。専用のスタンドなんて持ってない私は、角材と油圧ジャッキでフロントを上げます。まず車体左側に立ち、右ステップのステップガードを持ち「そーれ!」と持ち上げます。後輪が浮き上がりますので、すかさず用意した角材をエキパイの一番前側に入れます。角材を入れたらゆっくりと車体を降ろします。これでフロントが浮き上がります。念のためスターターカバーに油圧ジャッキを当てます。車の車載工具のパンタジャッキで上げるより数段安定します。
緩めておいたボルト・アクスルシャフトを外し、ホイールを外します。
ホイールを古タイヤの上に乗せます。直接地面に置くとローターを曲げる虞があります。ローターを固定してるボルトをすべて外します。ネジ止め剤が塗布されているので結構力がいります。くれぐれもナメないように。
用意したローターを取り付けます。6本のボルトにネジ止め剤を少量塗布し軽く締めます。本締めは各ボルトを対角線上に締め込んでいきます。一度に締め込むのではなく、各ボルトに均等に力を入れながら数回に分けて締め込みます。
左右とも入れ替え終わったら、回転方向に注意しフロントフォークに取り付けます。
画像では解りにくいかと思いますが、アクスルシャフトには位置合わせのマーキング(溝)が有ります。この溝をアウターチューブの側面に合わせフランジボルト・アクスルボルトを仮締めします。ジャッキを外し車体をリフトアップ時と同じように持ち上げ角材を外して車体を降ろします。
車体を降ろしたら、左フランジボルトを締め込み次にアクスルボルトを締めます。右フランジボルトを締め、左右キャリパーを取り付けます。キャリパー中央にローターが有ることを確認し、再度リフトアップします。リフトアップしたらホイールを左右に振ってガタが無いことを確認し、降ろします。
各ボルトが締め込まれていることを確認します。ブレーキレバーを手応えが出るまで何度か握り終了です。交換後はパッドとローターの「アタリ」が出るまではブレーキの効きが良くありません。いきなり普段と同じようなブレーキの掛け方をすると止まりきれないことも有ります。「アタリ」が出るまでは早めのブレーキングを心がけましょう。
作業時間は30分も掛からないと思います。そんなに難しい作業ではありませんが、足回り・ブレーキ関係のことですので自信のない方は素直にショップに任せた方が良いでしょう。