水温計の交換

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 NC29の水温計は温度表記が有りません。機能的には差し支えないのですが、見た目すこしでもレーシーにしたいと思い水温計を交換する事にしました。

 NC29のメーターアッパーケースはNSR250R(MC21)・RVF400R(NC35)と共通品です。ロアケースはスピードセンサーの配線通しの穴が有るか無いかの違いです。この事からから内蔵されているメーターのサイズ・取り付け方法は同じと判断できます。MC21の水温計には温度表記が有ります。今回はこのMC21の水温計を移植する事にしました。*NC35には温度表記は有りません。

 まず、車体からの取り外し。メーターはステーに2本の10mmボルトで固定されています。ボルトを外し、スピードメーターケーブル・電装品のカプラーを外します。車体から取り外した後は室内での作業。

 メーターを裏返し、アッパーケースを止めている8本のビスを外します。トリップのリセットノブの中にもビスが有りますので、これを外してトリップノブを外します。アッパーケースを外したら、次に水温計の取り外し。水温計は配線の接続を兼ねた3本のビスで固定されています。3本とも外し、水温計をケースから取り出します。ついでにメーターアッパーケースを洗いましょう。外側は洗車時に洗えますが、内側は分解したときでないと洗えませんから。台所用洗剤で傷つけないように優しく洗います。すすぎは十分に。洗剤成分が残っていると、時間が経つと曇ってきます。

 左MC21・NSR250R 右NC29・CBR400RR。見た目ではパネルの温度表記と指針の他に2つの抵抗のうち1つの抵抗値が異なります。

使用されている抵抗はMC21は62Ωと75Ω・NC29は43Ωと75Ωです。


 MC21の62Ωの抵抗をNC29の43Ωの抵抗と入れ替えます。メーターのパネルに熱を加えないように慎重に作業しましょう。
*抵抗を入れ替えずに使用すると、実際の温度より15〜20度ほど高めに表示されます。メーターのパネルを交換するという方法も有りますが、指針を抜かないと交換が出来ません。一度指針を抜くと、正常な位置に差し込むことが非常に困難です。

 取り外しと逆の手順で組み立て。

 車体に装着して終了。作業時間は抵抗の入れ替えに手間取ったので約1時間位。

 ちょっと強引ではありますが、3,000rpmをキープしてアイドリングさせ故意に水温を上げると約90度の位置でファンが回り出します。ファンのサーモスイッチは約100度でONになるのですが、水温計のセンサーの位置から考えると妥当な表示だと思われます。*サーモスイッチはラジエーターのインレットの近く(最も水温が高い位置)・水温センサーはエンジン側インレット(エンジンにクーラントが入る直前)に有ります。

 お手軽で(工具も10mmボックスレンチ・エクステンションバー・プライヤー・プラスドライバー2種類・半田コテしか使いません)、部品代もオークションを活用すれば3桁でも可能なプチチューンです。*新品で水温計を購入の場合、4,000円前後です。