チェーンの清掃

 定期メンテナンスの一つ。ずぼらになりがちなチェーンの清掃。しかし、怠るとチェーンの劣化を早めることになります。汚れたまま・オイル切れのチェーンは駆動力のロスになり、万が一走行中に破損した場合は重大事故・怪我の原因になります。

 用意する物。チェーンクリーナー・チェーンオイル・ビニール傘・オイルトレー・新聞紙・ウェス・布テープ・8mmボックスレンチ・マイナスドライバー・ナイロンブラシ

Warning

必ずエンジン停止状態で作業する事。
清掃・注油時、チェーン・スプロケットに手を挟まないよう十分に注意する事。
チェーンクリーナーは揮発・引火性が強いため、火気厳禁。

Attention

チェーンクリーナーはシールチェーンの場合、必ずシールチェーン対応品を使用してください。
非対応品を使用すると、シールを痛めチェーンの劣化を早めることになります。

リフトアップ
 
作業しやすいように、メインスタンドやメンテナンススタンドでリアをリフトアップします。

マスキング
 
チェーンクリーナー・オイルの飛散からタイヤを保護するため、マスキングをします。
ビニール傘のビニール部分を傘の「骨」から外します。ホイールハブに合わせて中央に直径20cm程の穴を開けます。
出来るだけ隙間が空かないようにタイヤ・ホイールにビニールを掛け、布テープで固定します。新聞紙を床に敷き、オイルトレーをスイングアーム下に置きます。

チェーン・スプロケットの清掃
 チェーンクリーナーをスプレーします。余り汚れていないようで有ればスプレーの圧力だけで綺麗になります。汚れが酷い場合はナイロンブラシで擦りながら、汚れを落とします。スプロケットも同様に清掃します。
 清掃後、綺麗なウェスでふき取り暫く乾燥させます。

ドライブスプロケット周辺・チェーンカバーの清掃
 
ドライブスプロケットカバー固定のボルト2本を8mmのボックスレンチで外します。

 ドライブスプロケットの外側・スプロケットカバーには飛び散ったオイルにゴミが堆積しています。堆積したゴミをマイナスドライバー等で粗方取り除き、チェーンクリーナーを吹きかけ清掃します。チェーンガイドプレート・チェーンカバーも同様に取り外し清掃します。

チェーンオイルの塗布
 チェーンクリーナーが乾いてからチェーンオイルを塗布します。
チェーン内側から満遍なく・ベットリとならないようにしてください。
塗布後、マスキングしたビニールを外しホイールを手で回転させチェーンオイルを行き渡らせます。
オイルを浸透させるため一昼夜そのままにしておき、余分なオイルを拭き取ります。チェーンオイル塗布後すぐに走行すると、オイルが十分に浸透せず飛び散りが多くなります。

 私の場合、タイヤ・ホイールを全てマスキングして作業します。チェーン付近だけマスキングして注意深く作業してもタイヤ・ホイールにクリーナー・オイルが飛散するからです。